「かつて」というと怒られてしまいそうですが、エクセルは事務仕事に欠かせないツールでした。ただ、あまりに使い勝手が良すぎたことに甘えてしまったビジネスマンたちは、本来の使い方を超えてエクセルに依存した業務をつくりだしてしまいました。

それが、一部で「紙エクセル」とか「エクセル方眼紙」などと呼ばれるもので、業務の様々なシーンで使われるようになりました。

もちろん便利だから重宝されてきたワケですが弊害もあります。

例えば、会社に一人はいるエクセルマスターが関数を駆使しまくってつくり上げたエクセルファイルは、複雑すぎてその人しかメンテナンスができません。セルを正方形に設定してつくる見積書や請求書、その他の書類は、最終形が紙であればまだその価値は残るかも知れませんが、ファイルを横断したデータの分析には使えません。

もちろん、これらの問題はエクセルに罪はありません。使う人間の問題です。

手っ取り早く、その場限りの思考で業務をしているため、紙エクセルやエクセル方眼紙でつくった書類やファイルは一時は重宝します。ところが、業務の効率化、データ活用の重要性、テレワークの推進などに必要な情報共有においては大きな妨げになってしまっています。

使い慣れたもの、やりなれた手法を変えることにはパワーが必要です。また、何でもかんでもこえまでの手法を否定するわけではありません。ただ、時代の変化が加速する中で会社や事業を続けていくためには、「よくわからない」とか「面倒くさい」という心のハードルを乗り越えて、必要な変化は受け入れていくことが大切だと思います。

もし会社の中で紙エクセルやエクセル方眼紙が当たり前に使われているとしたら、少し業務を見直してみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。