あるインターネット調査によると、「オフィスの捨てられないもの1位は名刺」なのだそうです。いつどこで会ったのか、名前を見ても顔すら思い出せないのに捨てられない…心当たりのある方も多いのではないでしょうか。年末の大掃除やオフィスのレイアウト変更、席替えなど、さまざまなタイミングで名刺の束を眺めてはみるものの、なかなか踏ん切りがつかないという気持ちも分からないではありません。

「もしかしたら…」の不安がなくなれば名刺は整理できる。

名刺の整理が進まない理由は、「もしかしたらいつか必要になるかも」という不安です。昔流行ったマーフィーの法則ではないですが、「さんざん迷った挙げ句、思い切って捨てた途端に必要になった…」という悲劇は誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。

でも、名刺はデスクの引き出しにため込んでいても意味はありません。むしろ、名刺の情報さえ把握できれば名刺そのものは必要なくなります。つまり、名刺の整理ができていないということは、顧客管理ができていないということに他なりません。個人の引き出しから顧客管理システムへと顧客の情報をオープンにして、いつでもだれでも最新の顧客情報を把握できる状態にすれば、後生大事にしまってあった名刺も心置きなくシュレッダーにかけられるようになります。

平成から令和へと元号が変わりました。平成最後の日のSNSには断捨離に励む人たちの投稿が目につきましたが、断捨離の正否も結局は心の問題が大きいとも聞きます。簡単そうででできなかった「不要な名刺を整理する」ことも、顧客管理システムによって物理的な名刺が必要のない状況をつくることでなんなく達成できるのではないでしょうか。もちろん、名刺が捨てられることよりも顧客情報の活用ができるようになることのメリットの方が格段に大きいことはいうまでもありません。この機会に、社内の名刺管理の方法(顧客管理の方法)を見直してみてはいかがでしょうか。