デジタル庁、事務方トップのデジタル監が変わりましたね。輝かしい経歴で民間で培った知見を期待された前任のデジタル監は、体調不良を理由に約7カ月での退任となりました。体調の問題はいかんともしがたいですが、御年73歳ですから任命する際に想定できたことかなとも思います。

「組織の立ち上げという当初の役割を果たしたので、次の世代に引き継ぎたい」と述べられているようですので、デジタル監としての役割は果たされたとの認識なのかなと思いますが、新しい方にはもっともっとスピード感をもって、国民が実感できるレベルのデジタル社会の実現に向けて活躍していただきたいです。

デジタル化、IT化、オンライン化のようなことは、その組織の風土から見直していかないと本質的な改革は難しいのかなと感じます。

ツールを入れたりシステムを構築したりする上辺の変化に留まらず、同時に、どのような組織にしていくのかという根本を問いただしてみることが大切ではないでしょうか。

理想を語るだけでも表層的な変化だけでもダメ。理想に向けてどんどん変化を続けていくことができるのがデジタルを活用する強みなのかなと思います。

そして、本当に変わらなければならないのは、私たち一人ひとりです。今回の例で考えれば、デジタル監を任命したのはだれか、その任命者を選んだのは誰なのか、ということです。結局、組織の風土を変えると言うことは自分の意識を変えるということでもあるのだなと肝に銘じておきたいものです。