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Google Workspaceのメールが突然使えない?ドメインの有効期限切れが原因だったご相談事例

Google Workspaceのメールが突然使えなくなった原因がドメインの有効期限切れだったご相談事例のアイキャッチ画像

先日、岐阜県で小売店2店舗とEC事業を運営する会社様から、「自社で導入して使っていたGoogle Workspaceのメールが、突然使えなくなった。サポートしてほしい」というご相談をいただきました。

結論からお伝えすると、原因はドメインの有効期限切れでした。この記事では、状況の確認から復旧までの流れと、同じトラブルを防ぐための方法を紹介します。

目次

いただいたご相談内容

  • Google Workspaceを自社で導入し、利用していた
  • 数日前までは問題なく使えていた
  • 突然、メールが使えなくなって困っている

まず管理コンソールで状況を確認

管理コンソールの「ドメイン」から「ドメインの管理」を開くと、プライマリドメインのメールの設定ステータスが「対応が必要」と表示されていました。

管理コンソールのドメインの管理画面。プライマリドメインのメールの設定ステータスが「対応が必要」と表示されている(ドメイン名はぼかし処理済み)
「ドメインの管理」画面

さらに「メールの設定ステータス」を開くと、MX・SPF・DKIMの3つすべてが警告表示になっていました。

Google Workspace管理コンソールのメールの設定ステータス画面。MX・SPF・DKIMの3つのレコードすべてが警告表示になっている(個別の値はぼかし処理済み)
「メールの設定ステータス」画面

MXは、ドメイン宛てのメールをGoogleのサーバーに届けるための設定です。SPFとDKIMは、送信したメールが正規のものだと証明するための設定です。この3つが同時に異常を示していることから、メールの設定そのものではなく、ドメイン側に何かが起きている可能性が考えられました。

Google側の障害なのか、お客様側の設定なのかを見分ける方法は、以下の記事で解説しています。

「数日前まで使えていた」ことから、ドメインの有効期限を疑った

数日前までは問題なく使えていたという状況から、「おそらく、ドメインの有効期限が怪しい」と見立てました。

Google Workspace公式ヘルプにあるとおり、Google Workspaceを使うには登録済みのドメインが必要です。ドメインは一定期間の所有権を登録することで取得する仕組みのため、期間内に更新しなければ登録は失効します。

そこで、ご相談者様が契約しているドメイン管理会社からのメールを、あらためて確認していただきました。

ドメイン管理会社のメールに、期限切れの通知が届いていた

確認していただくと、やはりドメインの有効期限が切れたことを知らせる通知が届いていました。

ドメイン管理会社から届いた、ドメインの有効期限が切れたことを知らせる通知画面(会社名・ドメイン名はぼかし処理済み)
ドメイン管理会社からの通知

通知には、自動更新が設定されていたにもかかわらず期限が切れたドメインの一覧と、その場合は通常、登録されているクレジットカード情報が無効または期限切れだったことを意味する、という説明が書かれていました。自動更新をオンにしていても、支払い方法に問題があれば更新されないことがあるわけです。

ドメインの更新期間は、1年とは限りません。3年・5年・10年といった長い期間で更新している会社も珍しくなく、更新の間隔が空くほど、通知メールを見逃してしまうケースもあるようです。

更新手続きで、メールが復旧しました

ドメイン管理会社の管理画面で更新手続きを行っていただいたところ、Google Workspaceのメールも無事に復旧しました。

なお、管理コンソールのメールの設定ステータス画面には、設定の変更が反映されるまでに最長で72時間ほどかかる場合があると案内されています。更新後にすぐ元に戻らなくても、慌てずに状況を確認してください。

ドメインの有効期限が切れると、何が起きるのか

ドメインの有効期限が切れたときの動きを、公式情報から整理します。

  • ドメインを失う可能性がある:失効すると所有権が失われ、他の人が購入できる状態になります。購入した人がMXレコードを再設定すれば、メールは受信できなくなります(Google Workspace公式ヘルプ)
  • ウェブサイトやメールが止まる:.comなどの汎用ドメインでは、期限切れ後にドメインのDNSサービスを止める運用が、国際的なルールで求められています。止まると、ウェブサイトやメールのサービスが使えなくなります(ICANN)
  • 復旧できる期間がある:管理会社によっては、期限後も更新できる猶予期間(1〜45日)があり、削除後にも30日の復旧期間が設けられています。ただし手数料がかかる場合や、その間に第三者が取得できてしまう場合があります
  • 事前の通知が義務付けられている:管理会社は、期限の約1か月前と約1週間前に、登録者のメールアドレスへ更新の通知を送ることになっています

ここで挙げたルールは、.comなどの汎用ドメイン(gTLD)が対象です。.jpなどの国別ドメインや、管理会社ごとの運用は異なる場合があるため、お使いのドメインの案内もあわせてご確認ください。

同じトラブルを防ぐための4つのチェックポイント

スクロールできます
チェックポイント内容
更新期限と管理場所を把握するドメインをどの会社で契約し、いつ期限を迎えるのかを一覧にしておく。Googleカレンダーに期限の1〜2か月前の予定を入れておくと見落としにくい
通知メールを複数人が受け取れるようにする管理会社の通知は、登録者のメールアドレス宛てに届く。担当者1人に任せず、複数人が見られるアドレスにしておく。可能であれば、そのドメイン以外のアドレスにしておくと、万一止まっても通知を受け取れる
支払い方法を定期的に確認する自動更新でも、登録しているクレジットカードが無効・期限切れだと更新されないことがある。カードの有効期限や名義変更のタイミングで見直す
自動更新をオンにして、更新期間を見直すGoogleの公式ヘルプでも、自動更新にしておくと確実とされている。複数年で更新している場合は、次の期限を必ず記録しておく

ドメインを新しく取得する場合の注意点は、以下の記事でも解説しています。

ドメインの管理もあわせてサポートしています

私たちちらし屋ドットコムでは、今回のようなGoogle Workspaceの復旧作業はもちろん、業務に支障をきたさないよう、ドメインの管理もあわせてサポートしています。

「ドメインを誰がどこで管理しているのか分からない」「更新期限を確認したい」という段階でも、お気軽にご相談ください。

実際にいただいた別のご相談事例も紹介しています。

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よくある質問

ドメインの有効期限が切れると、Google Workspaceのメールはどうなりますか?

今回の事例のように、メールが使えなくなることがあります。さらに、失効したドメインを第三者が取得してMXレコードを再設定した場合は、メールを受信できなくなります(Google Workspace公式ヘルプ)。

期限が切れたあとでも、更新できますか?

ドメインの種類や管理会社によって異なります。.comなどの汎用ドメインでは、期限後の猶予期間や、削除後30日の復旧期間が設けられていますが、手数料がかかる場合や、その間に第三者が取得できる場合があります(ICANN)。気づいた時点で、すぐに管理会社へ連絡してください。

ドメインが止まっている間に送られたメールは、届きますか?

送信側のメールサーバーは、すぐには諦めず、一定期間再送を試みるのが一般的です。標準仕様(RFC 5321)でも、再送を諦めるまでの時間は少なくとも4〜5日程度とされています。ただし設定は送信側によって異なり、エラーとして返送される場合もあります。大切な相手には、復旧後に再送をお願いすると確実です。

ドメインを管理している会社が分かりません。どうすればよいですか?

ドメインを契約した際のメールや請求書、またはウェブサイトを制作した会社に確認してください。Google Workspaceの公式ヘルプにも、ドメインホストを確認する手順が案内されています。

更新の通知メールが届いているか、どう確認すればよいですか?

ドメイン管理会社の管理画面で、登録者のメールアドレスを確認してください。担当者が退職・異動していたり、迷惑メールフォルダに振り分けられていたりすることがあります。

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