レンタルサーバーの会社から「PHPバージョンアップのお知らせ」というメールが届いて、戸惑われる方は少なくありません。実際に、次のようなご相談をいただくことがあります。
ご相談者様レンタルサーバーの会社から、PHPのバージョンアップについてメールが届きました。何をしていいのか全くわかりませんし、ホームページに不具合が出たら困ります。



ご相談ありがとうございます。まずは、そのメールを当社に転送していただけますか。内容を一緒に確認して、何をいつまでに対応すればよいのかを整理しましょう。
届くメールの書き方はサーバー会社ごとに違いますが、「〇月〇日にPHPのバージョンアップを実施します。それまでに、公開中のホームページ側も対応してください」という内容が多くなっています。この記事では、PHPとは何か、お知らせを放置するとどうなるのか、確認の方法と対応の流れを順に説明します。
PHPとは?まずはシンプルに
PHPは、WordPressを動かしているプログラミング言語の一つです。ホームページのデータを置いているレンタルサーバーの中にインストールされていて、WordPressはその上で動いています。
たとえるなら、WordPressが「アプリ」で、PHPがアプリを動かす「土台」です。パソコンでいえば、アプリを動かすWindowsのようなものと考えてください。「PHPバージョンアップ」とは、この土台の版を新しくすることを指します。


WordPress本体やプラグインとは別のものなので、更新する場所と担当が異なります。ここを混同しやすい点が、戸惑いのもとになっています。
| どんなもの? | どこで更新する? | |
|---|---|---|
| WordPress本体 | ホームページを管理するシステム | WordPressの管理画面 |
| プラグイン・テーマ | 機能やデザインを追加する部品 | WordPressの管理画面 |
| PHP | それらを動かす土台 | レンタルサーバー側の設定 |
PHPはサーバーにインストールされているため、WordPressの管理画面からは更新できません。WordPress公式のサポートページでも、サーバー側の設定に従うか、サーバー会社に依頼する必要があると案内されています。
サーバー会社がPHPバージョンアップを案内する理由
PHPにも、ソフトウェアとしての「サポート期限」があります。PHPの公式サイトによると、各バージョンは公開から2年間は不具合とセキュリティの修正、その後の2年間はセキュリティの修正のみが提供され、約4年で終了します。
終了したバージョンは、新たに弱点が見つかっても修正されません。たとえばPHP 8.1は、公式の終了日の一覧で2025年12月31日に終了しています。2026年10月時点の公式一覧では、PHP 8.2のセキュリティ修正も2026年12月31日までとされています。
WordPress公式は、動作環境のページでPHP 8.3以上を推奨しています。サーバー会社が定期的にPHPバージョンアップを案内するのは、セキュリティを強化するためです。お知らせは、サーバーを安全に使い続けるための通常の連絡だと捉えてください。
お知らせを放置するとどうなる?
サーバー側でPHPのバージョンが上がると、新しいバージョンに対応していないホームページやシステムは、調整しないまま放置すると、期日を過ぎた時点で、いきなり動かなくなったり、エラーが表示されたりします。
影響を受けやすいのは、古いWordPress本体や、更新されていないプラグイン・テーマ、オリジナルで作られたシステムです。たとえば公式の対応表では、WordPress 6.8が対応するPHPは8.4までで、PHP 8.5には対応していません(2026年10月時点)。WordPress本体が古いままだと、サーバーのPHPだけ新しくしても動かない場合があります。
サーバーが古すぎて、必要なPHPの要件を満たせない場合は、サーバーの移行が必要になることもあります。
いまのPHPバージョンを確認する方法
WordPressの管理画面から、現在のPHPバージョンを確認できます。
いつも投稿や更新に使っているWordPressの管理画面を開きます。
左側のメニューから選びます。
画面上部にある「ステータス」「情報」のうち、「情報」を開きます。
「サーバー」の項目を開いて下へスクロールすると、現在のバージョンが表示されます。
管理画面にログインできない場合や、表示が見つからない場合は、契約しているレンタルサーバーの管理画面でも確認できることがあります。画面や手順はサーバー会社によって異なります。
通知メールが届いたときの対応の流れ
サーバー会社から通知が届いたときの、基本的な流れは次のとおりです。
対象となるPHPのバージョン、実施日、自動で切り替わるのか自分で切り替えるのかを確認します。サーバー会社によって必要な対応は違います。
上で紹介した方法で、現在のバージョンを控えておきます。
新しいPHPに対応した版になっているかを確認します。古いものがあれば、先に更新するか、代わりの部品を検討します。
切り替えたら、トップページ・お問い合わせフォームなど主要なページが正常に表示されるかを確認します。
ただし、WordPressのバージョンアップは、サイトの作りによっては不具合の原因になることもあります。バージョンアップの考え方もあわせてご覧ください。
当社では、お客様から届いたメールを転送していただき、内容を一緒に把握することから始めます。レンタルサーバー各社で必要な対応が異なるため、現在のサイトの状況とあわせて、何をいつまでに行うかを整理してご案内します。
見逃さないことが、いちばんの対策
大切なのは、このようなお知らせメールを見逃さないことです。メールはサーバー契約時に登録した連絡先に届くため、日頃から確認できる状態にしておきましょう。また、レンタルサーバー側でも、定期的にセキュリティ対策が行われていることを知っておくと、お知らせの意味が理解しやすくなります。
日々の更新やトラブルへの備えをまとめて任せたい場合は、WordPress保守という選択肢もあります。
よくある質問
「メールが届いたが、何をすればよいのか分からない」という段階でも構いません。まずは、届いたメールの内容を確認するところからご相談ください。
WordPressのバージョンアップ、不安を解決
お客様のサイトに合わせて、最適な更新方法をご提案します。


まずはサービス内容を
ご確認ください。
事前調査・バージョンアップ・動作確認など、よくある疑問をサービスページにまとめています。
WordPress バージョンアップに関するご相談・お問い合わせ
お気軽にご相談ください。
「どのタイミングで更新すべき?」「費用はどの程度必要?」「今使っているサイトはどうなる?」など、小さな疑問にもお答えします。










