ホームページのアクセス解析の見方とは?経営者が最初に見るべき指標を解説

ホームページのアクセス解析で何を見ればいいか、経営者が最初に見るべき指標を示すアイキャッチ画像

「うちのホームページ、アクセスは多いんでしょうか、少ないんでしょうか」——私たちWEB活用サポート(伴走支援)には、こう聞かれることがよくあります。

管理画面を開けば、数字はたしかに並んでいます。ただ、その数字が良いのか悪いのか、判断する基準が分からないまま放置してしまう経営者は少なくありません。

実は、アクセス解析で最初に確認すべきことは、専門用語の理解ではありません。「自社が何件の問い合わせや注文を目指しているか」という、目標との比較です。

この記事では、専門知識がなくても押さえられるアクセス解析の見方と、実際に伴走支援の中で毎月確認している指標を紹介します。

「アクセスが多いか少ないか」に、共通の正解はない

結論からお伝えします。「月間〇〇PVあれば十分」という、業種を問わない共通の合格ラインは存在しません。

私たちが伴走支援でお客様とお話しする際も、アクセス数の多い・少ないは、お客さんがどれくらい問い合わせや注文がほしいかによって変わるとお伝えしています。目標によって、目指すべきアクセス数はまったく違うからです。

例えば、月1000件の問い合わせを獲得したいサイトと、月2〜3件の問い合わせで十分なサイトでは、必要なアクセス数の水準がまったく異なります。前者はより多くの訪問数そのものが必要になりますし、後者は少ないアクセスの中で、どれだけ問い合わせにつながっているかのほうが重要になります。

月1000件の問い合わせが目標のサイトと、月2〜3件で十分なサイトでは必要なアクセス数の考え方が異なることを比較するミニインフォグラフィック

つまり、アクセス解析を始める前に、まず自社が「何件の反響を得たいか」を確認しておくことが、遠回りに見えて一番の近道です。目標のタイプ別に、重視すべきポイントを整理すると次のようになります。

目標のタイプ重視すべきポイント
月に多くの問い合わせ・注文がほしい訪問数そのものを増やす施策(検索流入・SNS発信など)
月に数件で十分、質の高い相談がほしい少ないアクセスの中で問い合わせにつながる割合
まずは自社の認知を広げたい訪問数の推移や、よく見られているページの傾向

自社がどのタイプに近いかを最初に決めておくと、この後で紹介する指標のうち「どこを重点的に見ればいいか」が自然と絞り込まれます。

よくある誤解:PV(ページビュー)だけを追いかけてしまう

アクセス解析を始めたばかりの方によく見られるのが、PV(ページビュー)の数字だけを毎回チェックしてしまうケースです。PVが増えると嬉しくなりますし、分かりやすい指標ではあります。

ただ、PVが増えても問い合わせや注文が増えていなければ、事業への貢献という意味では足踏み状態。逆に、PVがそれほど多くなくても、問い合わせにつながる訪問者が着実に来ているのであれば、そのホームページはうまく機能していると言えます。

PVは「入口の広さ」を表す指標にすぎません。まずは目標との比較、次に問い合わせにつながっているかどうか。この順番で数字を見る癖をつけておくと、判断を誤りにくくなります。

そもそもアクセス解析とは何か

目標が定まったら、次は基本用語の整理です。難しく感じるかもしれませんが、最低限押さえておきたい言葉は、実はそれほど多くありません。

PV・セッションなど、最低限知っておきたい言葉

アクセス解析でよく登場する言葉に、PV(ページビュー)とセッションがあります。PVはページが表示された回数、セッションは訪問者がホームページに来てから離れるまでの一連の行動をひとまとまりとして数える単位です。Google公式アナリティクスヘルプによると、セッションは通常30分操作がなければ区切られる仕組みになっています。

1人の訪問者が複数のページを見ても、セッションとしては1回とカウントされます。細かい定義をすべて覚える必要はありません。まずは「セッション=訪問回数のようなもの」という理解で十分です。

アクセス解析で分かること

アクセス解析ツールを使うと、主に次の3つが分かります。

  • どこから来たか(流入経路): 検索エンジン、SNS、他サイトのリンクなど
  • 誰が見ているか(ユーザー属性): 訪問者のおおよその地域、使用デバイスなど
  • 何をしたか(行動): よく見られているページ、滞在時間、問い合わせにつながったかどうか

この3つの情報だけでも、「どこに力を入れるべきか」を考える手がかりとしては十分です。細かい専門用語を覚えるより先に、この全体像を先につかんでおいてください。

経営者が最初に見るべき3つの指標

アクセス解析ツールには数多くの指標がありますが、すべてを細かく見る必要はありません。まずは次の3つに絞って確認してみてください。

流入経路——どこから来ているか

検索エンジン経由か、SNS経由か、他サイトのリンク経由か。流入経路を見れば、今どの入り口が機能しているかが分かります。特定のブログ記事から検索流入が増えていれば、その記事のテーマに需要があるという裏付けにもなります。

逆に、特定の経路からの流入がほとんどない場合は、その経路自体をまだ育てられていないということでもあります。SNSからの流入が少ないなら、投稿の頻度や内容を見直すきっかけになりますし、検索からの流入が少ないなら、記事のテーマやタイトルを見直す余地があるかもしれません。

よく見られているページ——何が読まれているか

サイト内でよく見られているページが分かれば、訪問者の関心がどこにあるかが見えてきます。想定していなかったページによくアクセスが集まっている場合、そこに読者の本当の関心が隠れていることもあります。

例えば、会社概要ページや採用ページが想定以上に見られているなら、「サービス内容だけでなく、会社としての信頼性を確認してから問い合わせたい」と考える訪問者が多い、という読み解きもできます。よく見られているページほど、内容を充実させる価値が高いページだと考えてよいでしょう。

問い合わせにつながった経路——成果に結びついているか

最終的に大切なのは、アクセス数そのものより「問い合わせや注文につながったかどうか」です。どのページ、どの流入経路から問い合わせが発生しているかを追うことで、次に力を入れるべき場所が見えてきます。

この3つの指標は、見る順番そのものが優先順位。まず流入経路とよく見られているページで「今の状況」をつかみ、最後に問い合わせにつながった経路で「成果」を確認する。この順番で見ていくと、数字に振り回されずに済みます。

無料で始められるアクセス解析ツール

見るべき指標が分かったところで、実際に確認するツールを紹介します。

Google アナリティクス(GA4)

無料で使える代表的なアクセス解析ツールが、Googleが提供するGoogle アナリティクス(GA4)です。ホームページに専用のタグを設置すると、訪問者数や流入経路、よく見られているページなどを確認できるようになります。

個人を特定されるのが心配な方へ

Googleアナリティクスでは、氏名やメールアドレスなど個人を特定できる情報を送信することがGoogleのポリシーで禁止されています。通常の使い方であれば、訪問者個人を特定して閲覧履歴を追跡するようなことはできません。

Google Search Console

もう一つ、あわせて導入をおすすめしたいのが Google Search Console です。こちらはどんな検索キーワードでホームページが表示され、クリックされたかを確認できるツールで、GA4とは役割が異なります。

GA4とGoogle Search Consoleは、どちらも無料で使えますが、確認できる内容が異なります。両方を組み合わせて使うことで、はじめて全体像がつかめます。

確認できることGA4Google Search Console
訪問数・流入経路△(検索経由のみ)
サイト内でよく見られているページ×
検索キーワード(クエリ)ごとの表示回数・クリック数×
問い合わせなど成果の発生数○(設定が必要)×

当社では2023年からお客様のGA4導入を支援していますが、そのときから大切にしているのは「数字を見ること自体」よりも「そこからどう改善行動につなげるか」という視点です。

数字を見て終わらせない。月1回の振り返りで変わること

ツールを導入しても、数字を眺めるだけで終わってしまっては意味がありません。

私たちの伴走支援では、月1回、お客様と一緒にアクセス解析の数字を振り返る時間を捻出しています。状況を把握したうえで、次に何を改善するかを一緒に考える。この積み重ねが、ホームページを「作っただけ」で終わらせないための土台になります。

振り返りといっても、難しいことをしているわけではありません。実際には、次のような流れでシンプルに進めています。

STEP
先月の数字を確認する

この記事で紹介した3つの指標(流入経路・よく見られているページ・問い合わせにつながった経路)を、先月分だけ確認します。

STEP
前月・前年同月と比べる

数字は単体で見ても判断しづらいものです。増えたのか減ったのか、比べる対象を必ず用意します。

STEP
変化の理由を仮説として考える

「なぜ増えた(減った)のか」を、公開した記事や実施した施策と照らし合わせながら考えます。

STEP
次の1カ月で試すことを1つ決める

欲張って多くを変えようとせず、次の振り返りまでに試すことを1つに絞って実行します。

「ホームページは公開してからがスタート」という考え方は、以前の記事でも紹介した通りです。公開後の改善行動が伴わなければ、どれだけアクセス解析の環境を整えても、宝の持ち腐れになってしまいます。

逆に言えば、月1回でも「先月と比べてどう変わったか」を確認する習慣さえあれば、ホームページは少しずつ良くなっていきます。

よくある質問

アクセス解析とは何ですか?

自社のホームページに、いつ・どこから・何人が訪れ、どのページを見て、どんな行動をしたのかを数値で確認できる仕組みのことです。

ホームページのアクセス解析を無料でできるツールはありますか?

Googleアナリティクス(GA4)とGoogle Search Consoleを使えば、いずれも無料でアクセス解析を始められます。導入にはホームページへのタグ設置などの初期設定が必要です。

アクセス解析でどこまで分かりますか?

流入経路、閲覧デバイスやおおよその地域といったユーザー属性、よく見られているページ、問い合わせなど成果につながった経路まで確認できます。ただし、氏名や住所など個人を特定できる情報までは分かりません。

アクセス解析で訪問者個人を特定できますか?

特定できません。Googleアナリティクスでは、氏名やメールアドレスなど個人を特定できる情報を送信することがポリシーで禁止されており、通常の使い方であれば個人を特定して閲覧履歴を追跡することはできません。

アクセス解析ツールにはどんなものがありますか?

代表的なものに、Googleアナリティクス(GA4)とGoogle Search Consoleがあります。ほかにも、レンタルサーバーやホームページ作成サービスに標準搭載されているアクセス解析機能もあります。

アクセス解析は、どれくらいの頻度で見ればいいですか?

毎日細かく確認する必要はありません。私たちの伴走支援では、月1回まとまった時間を取って振り返るようにしています。

アクセス解析ツールの導入に費用はかかりますか?

GA4・Google Search Consoleとも登録・利用自体は無料です。ただし、ホームページへのタグ設置など初期設定に技術的な作業が必要になるため、自社で対応が難しい場合は制作会社や伴走支援に相談してみてください。

アクセス解析の数字を見ても、何を改善すればいいか分かりません

最初から完璧に読み解こうとしなくて大丈夫です。まずは流入経路とよく見られているページを先月と比べ、増えた・減ったところに注目するだけでも、次に何を試すべきかのヒントが見えてきます。

まとめ

アクセス解析は、専門用語を覚えることが目的ではありません。自社の目標と照らし合わせて「今どうなのか」を知り、次の一歩につなげるための手段です。

何から見ればいいか迷ったら、まずは流入経路・よく見られているページ・問い合わせにつながった経路の3つから確認してみてください。

「自分たちだけでは、何を見ればいいか、どう改善すればいいか分からない」という場合は、私たちWEB活用サポートにご相談ください。毎月の振り返りから改善の実行まで、一緒に伴走します。

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・ホームページ・EC・SNSを”作ったその先”の活用相談
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・WEBを継続的に活用するためのご相談 など


自社のWEBをもっと活かしたいけど、何から手をつければ…という方へ。ちらし屋ドットコムが、伴走しながら一緒に考えます。

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