FAXを使っている会社現場の実態(FAXはまだまだ健在)

キクオさん、始まりましたね~。突然なんですが、先日、別の現場で、とある製造業さんの現場に行ったんですね。
そこの事務所で、皆さんがFAXみたいなモノを使って仕事をされていたように見えたんですけど……これって普通なんですか?

いやー、まだまだ普通ですね。皆さんFAXを使っています。やっぱり「電話の方が楽だから」とか「FAXに慣れているから」とか「メールがパソコンが苦手だ」っていう声もまだまだあります、現場には。

ああ、やっぱりそうなんですね…。
やはり、高齢の方とか?

そうですね。高齢の方もそうですし、「昔からそのやり方で慣れているから」とか。
そういった会社ではまだまだFAXでの仕事は顕在だと思います。

先程、ちらし屋で「刃物を発注した」ときの話をお聞きしましたけど?

はい。当社には通販チーム(EC事業部)があるんですけど、キッチン用品のメーカーさんにメールで発注したんです。
で、その発注に対する納期の回答が「FAX」で届いたっていう話ですね。
当社が送ったメールの注文をわざわざ印刷して、そこに手書きで「◯月◯日に到着します」と納期を記入したものがFAX返ってきた…と。

なるほど、メールで送ったものをわざわざ印刷して、さにら手書きで納期が書かれて戻ってくるとは…。

はい、まさかの回答方法でした。でも、このようにFAXが現役の会社が、まだたくさんあるんだろうなって思います。
『BtoB EC』と『BtoBC EC』の違い(個人向けECとの違い)

いまのお話は企業間で商品を発注するときのことだと思うのですが、僕たちが普段使っている楽天やAmazonのようなECサイトのように、ネットで簡単に注文できるようにはならないものなのでしょうか?

皆さんが使っている楽天やAmazonは「BtoC」、つまり一般消費者が商品を買うということになりますよね。
それに対して、先ほどお話したFAXのやりとりで…っていうの「BtoB」、いわゆる会社と会社の取り引きなんです。
なので今日はまず、『BtoB EC』と『BtoBC EC』の違いや特徴についてお
話ししていきたいと思います。

わかりました。よろしくお願いします。
BtoB ECで実現できること

まず、『BtoB EC』と個人向けネットショップとの違いから聞きたいんですけれども…Amazonや楽天でもできそうな気がするんですが、実際どうなんでしょうか?

そうですね。BtoBは会社と会社の取引なので、発注や購買の担当者がいらっしゃったりだとか、業務として何かを購入するとか申し込むとか…そこがまず、BtoCとの違いになります。
なので、会社のルールに沿って販売や購入をする必要があることが一番大きな特徴ですね。

なるほど。そのルールって、例えばどのようなことがあるんですか?

BtoCの場合は、欲しいものがあればカートに入れてクレジット決済して完了ですが、BtoBで会社間の取り引きをする場合は、担当の方が簡単にポチポチ買えるかと言うとそんなことはなく、例えば見積もりをもらい、上長に承認をもらってから発注をするというような流れがあります。
あとは、発注の処理とか納品書や領収書はどうするなど、ビジネス上のフローがいろいろあるんです。
それから、お客さんによって販売価格を変えている(差をつけたい)というケースも結構あります。

それだと、ネットに出ちゃうとマズイですよね。

そうですね。なので、例えばですけど、美容室向けのシャンプーのメーカーさんがあってお客さんが美容室だとします。
A美容室は毎月たくさんのシャンプーを購入してくれるので低価の5割で卸していますが、B美容室はたまにしか注文がないので8割の価格で販売しているとか。
これに対応できるようにという相談はよくあります。

へー、なるほど。

あとは、請求の仕方についても、例えば、取引のボリュームが多い場合には月末に請求書をもらって一括で支払いたいとか、掛け売りで処理したいとか。こうした複雑なやりとりがいろいろあるんです。

なるほど。確かにそれだと、BtoC向けのカートだと難しいかもしれないですね

そうなんです。
なので、『BtoB EC』を導入するツールはいろいろあるんですけど、会社の業務フローや顧客とのやり取りをできる限り再現しようとしたときに、当社では『EC-CUBE』というツールがカスタマイズして業務にフィットさせやすいのでオススメしています。

『EC-CUBE』ですか?では、『EC-CUBE』について少し教えてください。
EC-CUBEとは

『EC-CUBE』は、ECサイトを自社に導入して、ネット販売を始めるためのソフトウェアで、一番の特徴はカスタマイズ性が高いことです。
手軽に導入できるサービスは、すぐにECサイトを始められるんですけど、「もう少しこうしたいのに…」という部分で融通が利かないところがあるんですね。
それに対して『EC-CUBE』では、例えば請求書の発行ボタンを追加したり、見た目やシステム上のカスタマイズをある程度自由にすることができます。

なるほど~。

先ほど、価格の差をつけるというお話をしましたが、誰にでも見られると困るので、
お客さんごとに表示させる金額を変えられるようにしたりとか、
見積書を簡単に発行できる機能を付けたりとか、
さまざまな書類のPDFが簡単にダウンロードできるようにしたりとか、
注文履歴を自分たちが思うようにダウンロードできるようにしたりとか。
そんないろんなカスタマイズをしてきた経験があります。

なるほど、ありがとうございます。
『BtoB EC』について、なんとなく分かってきたんですけれども、実際にお客さんに紹介したときに、「うちの業界って特殊だからECなんて無理」みたいなことを言われて、結局FAXを使い続ける…そんな未来も想像できなくはないんですけど、そこのところどうですかね?

そうですね。もちろん「うちの業界には無理」みたいなお話はよくいただくんですけれども、業界や業種に特化しているからこそ、しっかりカスタマイズしていけば、『BtoB EC』の導入はそんなにハードルは高くないと思いますよ。
導入事例紹介

『BtoBEC』を導入してもらった水栓設備のメーカーさんは、電話とFAXが受発注の定番だったんですけれども、『BtoB EC』を導入してから、電話やFAXでの問い合わせが激減して業務効率が上がったと聞いています。
ここまでお話してきたように、『BtoB EC』は一般の『BtoC EC』とは全然違いますし、『BtoB EC』をしっかりと導入していきたいのであれば『EC-CUBE』を活用するのがいいんじゃないかと考えています。

ありがとうございます。『BtoB EC』と『BtoBC EC』の違いが分かった気がします。

「うちの会社でもできるかな?」とか「うちの商品でできるかな?」なんていうご相談も受け付けしておりますので、ぜひお問い合わせください。無料でご相談を承っております。