こんにちは。

奥村です。

ブログの方ではご無沙汰しております。

先日大阪で開催された、ECCUBEにおいての「クレジットカード情報の非保持化」セミナーに参加してきました。

兼ねてより言われてきたことではあるので内容は存じておりましたが、自分の認識とズレがないか再度確認して参りました。

皆さんは「クレジットカード情報の非保持化」についてご存じでしょうか。

クレジットカード非保持化とは、ウェブサイト上で商品の販売をする際に導入する決済システムにおいて、

クレジットカード情報をサーバー上で「保存」、「処理」、「通過」をしないことです。

国主導で「2020年オリンピック・パラリンピックに向けてクレジットカード取引の国際水準での整備が必要。」という背景もあり、

2018年3月までに非保持化の対応を行わなければなりません。

対応を行わなければ2018年3月以降にウェブサイト上でクレジットカード決済が利用できなくなる可能性があると言われております。

対応方法としては下記の2点のいずれかです。

(1)リンク式決済を利用する

決済のみを決済代行会社のウェブサイト上で行うので、サーバー上でクレジットカード情報を扱いません。

しかしながら、リンク式決済ではユーザーのページ遷移数が増え、デザインなども決済代行会社によるものが殆どである為、

カゴ落ち(決済前にユーザーが離脱すること)が起きやすいと言われております。

実装するのは比較的容易であるので後述の「トークン決済」よりも工数を抑えられる可能性があります。

(2)トークン決済を利用する

決済時に入力されたクレジットカード情報を即座にトークンと呼ばれる文字列に変換して処理する為、非保持化に対応しております。

決済代行会社のウェブサイトに遷移せず同一ドメイン内で決済を行うことができる為、ウェブサイトのデザインに合わせてカスタマイズが可能です。

ECCUBE対応の決済モジュール・プラグインが公式に準備されていない場合は実装に時間掛かる為、工数が増える可能性があります。

上記から、既にリンク式決済を利用しているウェブサイトにおいては特に対応の必要がないと言えます。

モジュール版・組み込み型の決済システムを利用しているウェブサイトにおいては対応する必要があります。

弊社でご対応をさせて頂く場合は下記の通り進めていく予定です。

(1)検討着手:2017年8月~

(2)方針決定:8~9月中目処

(3)順次実施:6ヶ月

(4)対応完了:2018年3月まで

ECCUBEのカスタマイズ内容によっては大幅な改修が必要になる場合もございます。

また、ECCUBEのバージョン2.4系を利用されている場合、該当のバージョンでは既にECCUBEのサポートが終了している為、決済代行会社も非保持化の対応ができない可能性が高く、本体のバージョンアップが必要です。

(バージョンが2.4系でも、上述のリンク式決済を利用している場合であれば今回の非保持化対応は不要ですが、ECCUBE本体のバージョンが脆弱である為、バージョンアップのご検討をお勧め致します。)

対応期限が迫ってまいりますと、弊社においても対応の順番待ちが発生する恐れがありますので、お早めに担当の弊社ディレクター、もしくはお問い合せフォームの方からご相談頂ければ幸いです。

以上になります。

それでは、よろしくお願い致します!