お世話になっております、広報のナベです。

今回は、ECサイトで最も重要となるページ「商品ページ」を作るときに、当社のEC事業部が大切にしていることをご紹介します。

ECサイトの担当者は、商品ページを作るとき、商品ページのアクセス数を上げるためのSEO対策として商品購入・選定に関係する「検索キーワード」を調べたり、商品の魅力をより伝えるために、商品の細部が分かる写真や使用例といったイメージ写真を掲載したりと、様々な工夫をして商品ページを作り込んでいるかと思います。

もちろん、アクセスアップのための検索キーワード調査やイメージ写真の撮影は重要なことなのですが、より魅力的な商品ページを作るうえでまずは考えるべき大切なコトがあります。

商品ページを作る前に考えるべき「3つのポイント」

商品ページには商品に関する様々な情報を掲載しますが、その情報は、次の3つのポイントに分けて考えることができます。

3つのポイント「FAB」

・商品の仕様、形状、スペックなど(Feature)
・他社商品よりも優れている点(Advantage)
・お客様が商品を手にした時に感じる幸せ(Benefit)

それぞれの頭文字から当社ではこの3つのポイントを「FAB」と呼んでいます。中でも商品ページを作る前に最も考えるべきポイントは「お客様が商品を手にした時に感じる幸せ(Benefit)」です。

私たちECサイト運営側は、どうしても「商品の仕様・特徴・優れいている点」といった「伝えたい情報」を商品ページに掲載しがちです。もちろん掲載すること自体はダメなことではありません。

商品ページで優先的に伝えるべきことは「お客様が知りたいこと(お客様側からの目線)」なのです。

お客様がその商品を手にした時に感じる「幸せ」を考える。

商品ページに「商品の仕様や特徴」しか掲載されてない場合、「へぇ〜」「こういう商品なんだぁ」と呼んで終わってしまうかもしれません。

商品ページでは、あなたの商品を買って使った場合「自分にどんなメリットがあるのか/自分の生活がどう変わるのか/自分をどのように幸せにしてくれるのか」といったBenefitを優先的に伝えるべきなのです。

例えば、お子様の勉強用シャープペンを販売している商品ページの場合を考えてみます。

ダメな例(Benefitがない)

Feature:グリップ部分は「人間工学に基づいた特殊形状」をしています。
Advantage:無駄な力を必要とせず文章を書くことができる。疲れにくい。

FeatureとAdvantageが記載されているので商品自体の説明はよく分かりますが、さらに下記のようにBenefitを追加した場合はどうでしょうか?

よい例(Benefitを追加)

Feature:グリップは人間工学に基づいた特殊形状をしています。
Advantage:無駄な力を必要とせず文章を書くことができる。疲れにくい。
Benefit:疲れにくいため、集中力も長持ちする。学力向上が期待できる。

このように、お客様が商品を手にした時・使った時に感じることができる「幸せ」を商品ページに追加していくことで、よりよい商品ページになります。

Benefitは、1つだけではないはずです。商品ページを作る前に、考えられる限りの「Benefit/幸せ」を書き出してみてください。商品ページのクオリティアップにつながりますよ。