EC-CUBEとは?月額料金・できること・ASPとの違いを公式パートナーが解説

EC-CUBEとは?月額料金・できること・ASPとの違いを解説する見出し画像。ネットショップ管理画面のノートパソコンと、本体は無料・サーバー・保守運用を示すアイコン

「EC-CUBEの月額料金はいくらですか?」。EC-CUBEについて調べる方が、特によく検索している疑問のひとつです。

結論から言うと、EC-CUBEの本体は無料で利用できます。ただし、実際にネットショップを運営するにはサーバー代や保守の費用がかかるため、「無料だから月額0円」とはなりません。

この記事では、EC-CUBE公式インテグレートパートナーの当社が、EC-CUBEの基本、費用の仕組み、できること、ASP(レンタルカート)との違い、向いている会社を解説します。

目次

EC-CUBEとは?日本発のオープンソースECサイト構築パッケージ

EC-CUBEは、ネットショップ(ECサイト)を作って運営するためのシステムです。プログラムの設計図にあたるソースコードが公開されている「オープンソース」で、2006年9月に公開されました。

公式サイトによると、稼働している店舗数は3万5,000以上(推定)です。また、ECマーケティング株式会社の調査では、月商1,000万円以上のネットショップで使われているカートシステムとして、利用数No.1になったと紹介されています。

EC-CUBEはどこの会社が提供しているのか

EC-CUBEの開発・提供を行っているのは、株式会社イーシーキューブです(公式プレスリリースより)。2018年10月に設立され、東京と大阪に本社があります。

構築や開発を担う「インテグレートパートナー」は約150社あり、当社もその1社です。開発者のコミュニティも8万名を超える登録者がいると公式に紹介されています。

オープンソースだと何が違うのか

オープンソースのEC-CUBEは、誰でも無料でダウンロードして利用できます。ソースコードを改変することにも制約がなく、自社の業務に合わせて機能を作り込めるのが最大の特徴です。

その分、システムの安全性を保つ作業や、不具合への対応は、運営する側(または委託先)が担います。この点が、サービス提供側が運用を行うASPとの大きな違いです。

公式サイトは、サイトのデータやソースコードが運営者の所有物になり、特定の会社に依存しにくい点も強みとして挙げています。改修や運用を、別の会社に引き継ぎやすいということです。保守を任せていた会社が対応を終えてしまった、というお悩みでも、この性質が助けになります。

同じ内容を、当社のYouTubeチャンネル「BtoB ECの教科書」でも動画で解説しています。

EC-CUBEの月額料金はいくら?費用の仕組みを整理

EC-CUBEの費用は、「本体」「サーバー」「構築」「保守」の4つに分けて考えると整理しやすくなります。当社の場合を例に、表にまとめました。

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費用の項目内容当社の例
EC-CUBE本体ECサイトの土台になるシステム。無料でダウンロード・利用できる0円
サーバー・ドメインサイトを動かす場所と、サイトの住所月額5,000円〜(サーバー利用費の最小構成)として、変動はもちろんあります
構築・カスタマイズ初期設定、デザイン、機能の追加。要件によって大きく変わる軽度な機能カスタマイズは90,000円〜として、変動はもちろんあります。全体の構築についてはお問い合わせください
保守・運用セキュリティ更新、プラグインの更新、軽作業の代行月額30,000円(システムサポート)として、変動はもちろんあります

※金額は2026年10月時点の当社の例です。いずれも目安として、変動はもちろんあります。要件やサーバーの条件によって変わります。

当社の例で、サーバーが最小構成、保守のシステムサポートを付けた場合を単純に足すと、毎月の固定費は3万5,000円〜がひとつの目安になります(こちらも変動はもちろんあります)。ここに、最初の構築・カスタマイズ費用が加わるイメージです。

EC-CUBEの費用を、最初にかかる費用(本体は無料・構築カスタマイズ)と継続してかかる費用(サーバードメイン・保守運用)に分けて示した図解

つまり、ASPのように利用料を毎月支払う仕組みではありません。その代わり、サーバー代と保守費が、運営を続けるあいだの固定費になります。

なぜ保守が必要なのか

EC-CUBEは、脆弱性(セキュリティ上の弱点)が見つかるたびに、公式が修正版を公開しています。公式は、発見された脆弱性の情報をすべて公開する方針だと説明しています。

たとえば4系では、公式のGitHubに「4.3.1-p1」のような修正版が公開され、「脆弱性対応」と記載されています。こうした修正版を自社のサイトに適用し、プラグインも更新し続けなければ、サイトの安全は守れません。

当社では、脆弱性パッチの適用とプラグインのアップデートに加え、商品の一括更新の代行や画像の差し替え、軽微な改修まで含めて、月額30,000円(変動はもちろんあります)のシステムサポートとしてお引き受けしています。

お客様は月額費用をどう受け止めているか

軽作業まで月額の中で対応できるとお伝えすると、多くのお客様は月額30,000円(変動はもちろんあります)を前向きに受け止めてくださいます。一方で、新規事業などで売上の見通しがまだ立っていないECサイトでは、「高い」と感じられることがあります。

そうした段階では、無理にEC-CUBEをおすすめしません。ASPで小さく始める選択肢も、正直にお伝えしています。

EC-CUBEでできること

EC-CUBEは、ECサイトに必要な要素をそろえた基本機能が土台になっています。そこに、ソースコードの編集や、1,100以上あるプラグインで機能を広げていきます(公式サイトより)。デザインテンプレートも豊富に用意されています。

管理画面まで自社の運用に合わせられる

公式サイトでは、ASPは管理画面の変更やカスタマイズに対応できないと説明されています。EC-CUBEは管理画面もカスタマイズできるため、物流システムとの連携や、複数サイトにまたがる在庫管理など、運営担当者の負担を減らす改修が可能です。

決済やアクセス解析も標準で使える

4系の機能追加は、GitHubのリリースノートで確認できます。たとえば4.3.0ではGoogleアナリティクスの機能が加わり、4.3.1ではAmazon PayとEC-CUBE Payment Plusの公式決済モジュールが標準で同梱されました。新規インストール後すぐに、主要な決済を試せるようになっています。

BtoCにも、BtoBにも対応できる

公式サイトでは、BtoCとBtoBのほか、D2C、モール型、定期購入、会員制サイト、基幹システムとの連携など、幅広い販売形態に対応できると紹介されています。

当社でも、代理店ランク別の価格設定、見積書の発行、掛け売り(請求書払い)といったBtoBの機能を構築しています。BtoB ECの基本は、次の記事で動画とあわせて解説しています。

EC-CUBEとASP(レンタルカート)の違い

ネットショップを始める方法には、EC-CUBEのほかに、STORESやBASEのようなASP(レンタルカート)があります。主な違いは次のとおりです。

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比べる点ASP(レンタルカート)EC-CUBE
機能の自由度用意された機能の範囲で使うソースコードやプラグインで自由に追加・変更できる
システムの保守サービス提供側が行うのが一般的運営する側、または委託先が行う
データとソースコードサービスの仕様に沿って利用する運営者の所有物として自由に活用できる(公式の説明)
費用の考え方月額プランが中心本体は無料。サーバー・構築・保守が別途かかる

公式サイトでは、ASPは決済画面やマイページ、管理画面を変更できない場合があると説明されています。取引先ごとの価格設定など、BtoB特有の要件で差が出やすいのも事実です。

BtoBの受発注で、ASPが限界を迎える具体的なケースは、次の記事で詳しく解説しています。

EC-CUBEに向いている会社・向いていない会社

EC-CUBEが合うかどうかは、会社の規模よりも、業務の特徴と運営体制で決まります。

EC-CUBEが向いている会社

  • 取引先ごとの価格や帳票など、独自の業務ルールがある
  • 基幹システムやkintoneなど、外部のサービスとつなぎたい
  • ECサイトのデータとソースコードを、自社の資産として育てたい

ASPのほうが向いている会社

  • 標準機能の範囲で、運用が問題なく回る
  • 売上の見通しが立つ前に、まず小さく始めたい
  • システムの保守まで、すべてサービス側に任せたい

当社へのご相談は、すでに使っているEC-CUBEサイトのバージョンアップをきっかけにしたものと、新規構築のご相談がほとんどです。電話・FAXでの受発注をオンラインに切り替えた中小企業の実例は、次の記事で紹介しています。

ご相談から公開までの流れ

「EC-CUBEが自社に合うのか分からない」という段階でも、ご相談いただけます。当社の一般的な流れは次のとおりです。

STEP
お問い合わせ・ご相談

現在の課題や、実現したいことをお聞かせください。

STEP
ヒアリング・業務要件の整理

業務の流れを伺い、EC-CUBEで実現できる範囲を整理します。ASPのほうが合う場合は、そうお伝えします。

STEP
お見積り・ご提案

要件に合わせて、構築費用と保守の内容をご提案します。

STEP
構築・カスタマイズ

デザインから機能の追加まで、自社内で一貫して対応します。

STEP
公開後の保守・バージョンアップ

セキュリティ更新やプラグインの更新を、継続してサポートします。

EC-CUBEのこれから:4.4とAI対応(2026年10月時点)

公式は2026年5月、次期バージョン「EC-CUBE 4.4」を発表しました(公式プレスリリースより)。AIエージェント向けの次世代プロトコルへの対応と、管理者が日常の言葉で在庫や注文のデータを確認できる「AIアシスタント」機能の搭載が予定されています。

2026年10月時点では、公式のGitHubで4.4.0-alphaが公開されている段階です。最新の正式リリースとして表示されているのは4.3.1-p1です。導入や改修を検討する際は、公式の最新情報もあわせてご確認ください。

よくある質問

EC-CUBEの月額料金はいくらですか?

EC-CUBE本体は無料でダウンロード・利用できるため、本体に月額の利用料はかかりません。ただし、サーバー代、構築費、保守費が別にかかります。当社の場合は、サーバーが月額5,000円〜、保守のシステムサポートが月額30,000円として、変動はもちろんあります。

EC-CUBEはどこの会社が提供していますか?

株式会社イーシーキューブが開発・提供しています。EC-CUBE自体は、2006年9月にオープンソースとして公開されました。会社の詳細はイーシーキューブの公式サイトをご覧ください。

EC-CUBEで何ができますか?

商品管理や受注管理など、ECサイトに必要な基本機能がそろっています。そのうえで、プラグインやソースコードの編集によって、BtoBの受発注、定期購入、会員制サイト、基幹システムとの連携など、業務に合わせた機能を追加できます。

EC-CUBEのデメリットは何ですか?

セキュリティ更新や不具合への対応を、運営する側(または委託先)が担う必要がある点です。構築にも専門知識が必要で、初期費用と保守費がかかります。標準機能で運用が回る場合は、ASPのほうが手軽なこともあります。

保守を頼んでいた会社が対応をやめてしまいました。相談できますか?

はい、ご相談いただけます。当社では、保守業者が撤退してしまったEC-CUBEサイトの引き継ぎにも対応しています。まずは現在のサイトの状況を伺い、バージョンアップや保守として必要な作業を整理します。

「EC-CUBE Enterprise」とは何が違うのですか?

この記事で解説したのは、無料で利用できるオープンソース版です。「EC-CUBE Enterprise」は、イーシーキューブ社専用のエンタープライズ向け上位パッケージで、オープンソース版を土台に、セキュリティ・性能・可用性の要件と業界特化機能を提供するものと公式に説明されています。詳細は公式サイトをご確認ください。

まとめ

EC-CUBEは、本体を無料で使える日本発のオープンソースです。月額の利用料はかからない一方で、サーバー代、構築費、保守費が必要になります。

標準機能で足りるならASP、取引先ごとの価格設定や外部システム連携など独自の業務に合わせたいならEC-CUBE。迷ったときは、現状の業務と困りごとを教えてください。EC-CUBEが最適でない場合は、正直にそうお伝えします。

すでにEC-CUBEをお使いで、保守やバージョンアップに不安がある方からのご相談も承っています。

EC-CUBEの疑問・不安を解決

お客様の課題に合わせて、最適なサービスをご提案します。
ご対応内容やよくあるQ&Aを各サービスページにまとめています。

EC-CUBE構築・保守に関するご相談・お問い合わせ

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「自社の業務に合うか知りたい」「費用はどの程度必要?」「今の保守業者から引き継げる?」など、小さな疑問にもお答えします。

当社スタッフの打合せ風景(背景ディスプレイにはECCUBE公式サイトイメージ)

この記事を書いた人

2000年6月、岐阜県各務原市で創業した株式会社ちらし屋ドットコムのWEB事業部です。EC-CUBE公式インテグレートパートナーとして、東海エリアを中心にECサイトの構築・カスタマイズ・バージョンアップ・保守までを自社内で一貫して対応しています。ヒアリングの結果、EC-CUBEが最適でないと判断した場合は、無理におすすめしません。kintone・Google Workspace/Google Cloudの公式パートナーでもあり、EC-CUBEと業務システムをあわせた効率化のご相談も承っています。

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