ホームページはユーザーが使うものだという視点で考える。
ホームページのコンテンツを考える作業は楽しい反面、あれもこれも入れたくなって悩みますよね。ラインナップを考える際には自社の目的に合わせて構成をしていきますが、各コンテンツの中身については自社の意向よりもユーザー目線を重視することが大切です。
「ホームページは会社の売上げに貢献するためのもの」という考え方も間違いではありませんが、その目的を実現するためにも「ホームページはユーザーが使うもの」という視点を忘れてはいけません。
「ユーザーが使う」という当たり前を忘れないこと。
「ユーザーが使う」とは若干おかしな日本語ですが、それはさておき、自分自身の行動を思い返してみてください。人がGoogleなどで情報を検索するときには「知りたいこと」があるはずです。そして、その疑問を解消してくれたり欲求に応えてくれるホームページがユーザーにとって良いホームページになります。聞きかじった知識をもとに「SEOを考えて」とか「検索で一番になるように」などとサラッと言われる担当者がいますが、それも単に「アクセスを増やすため」という表面的なことではなく、ユーザーの側に立ったうえで深く考えていかないとうまくいきません。
もう一つ、機能面での配慮も大切です。PRのためにデザインにこだわり一生懸命に魅力を伝えても、最後の申込みの機能がずさんだとユーザーは簡単に離脱してしまいます。ウェブやアプリは使いやすくて当たり前なので、ユーザーのアクションに関わる部分には気を抜かず、むしろ最重要の検討事項としてこだわりたいものです。
一昔前のインターネットとは「見るもの」という意識が強かったかも知れませんが、今は完全に「日常的に使うもの」です。スマホネイティブ世代の若い人たちにとっては当たり前のことですが、インターネット黎明期から知っている中高年の人たちがホームページ制作や運営に関わる際には注意しましょう。特に、上の立場にいる場合には、「やっぱり今はインターネットの時代だよね」などと時代錯誤なコメントしたり、「ホームページはインパクトが大事なんだ」などとトンチンカンなアドバイスを出してしまわないように気をつけたいですね。