ネットで本当の無添加商品を伝える。
連載第16回、今回のゲストは!!
石けんクラブ 冨田 修久様
環境にも良く、安心して使える石けんを提供していく為に日々努力されている冨田様。
ホームページを改良したことによる成果や今後の方針などをご紹介して頂きました。
石けんが安全であることを知ってほしい。 -合成洗剤の排水公害から学びました。-
石けんクラブの冨田様、御社のご紹介をお願いします。
冨田様(以下冨田)「伝統製法に則った安全な無添加の石けんをお届けしています。きっかけを話すと長くなるのですが、今から30年くらい前に洗濯などで使われていた合成洗剤が環境に良くないということで社会問題になったことがあるのです。そのころの合成洗剤には洗浄力を高めるためにリンが入っていました。ところがリンと言うのは、川や海に排水として流れ込むとプランクトンの増殖とか富栄養化による水中の酸素不足を招いて、水中の魚介類を酸欠で死なせてしまうのです。公害の一種ですね。だいたい合成洗剤というのは自然環境で分解しにくいので、その泡で当時はよく川が汚れていました。特に琵琶湖の赤潮は有名でして、富栄養化主因のひとつであるリンを含んだ合成洗剤を追い出すかのような運動にまで発展したのです。ついに1979年には「琵琶湖条例」と呼ばれる滋賀県内での合成洗剤の販売を禁止する条例が制定され、翌1980年に施行されたのです。そこでメーカーによる無リン化がはじまり、代わって天然油脂を主原料にした石けんが注目されるようになったのです。」
石けんと合成洗剤というのはぜんぜん違うものなのですか?
冨田「はい。そもそも石けんというのは、工業的には動植物の油脂からつくられ、そこに香料等を加えているのです。サラダ油等「廃食油」からも作れるのですよ。これに対して合成洗剤というのは石油や油脂を原料として化学的に合成された洗剤なのです。石けんよりも水溶性に優れているために洗濯機の普及とともに広まったのですが、先ほど申しましたように排水公害を引き起こすようになってしまったのです。」
なるほど。その当時の社会問題がこのお仕事をはじめたきっかけになっているのですか?
冨田「はい。石けんというのが環境にもよく、安心して使えることがわかり、 「廃食油」 からもつくれますよとか、石けんの良さをアピールするような運動を仲間と続けていたのですが、15年前にもっと独自で広めたいとの強い思いもあって石けんクラブを開設したわけです。商売としてやるというよりも、環境にいいものをもっと提供したいという思いが強かったですね。」
軌道に乗ったのは「毛髪110番」サイトでのNo.1。 -最初は友人のサイトに便乗して-
インターネットを使っての広告は古くからやっていると伺ってますが?
冨田「今ほどインターネットが盛んでなかった頃ですけど、私の友人が趣味でホームページを作ってたんです。そこに当店の無添加石けんや、無添加シャンプーなどの商品を載せてもらっていました。それを見ているうちに面白そうに思えてきて、自分でも専門のサイトを作ってみたんです。」
反響はいかがでしたか?
冨田「全然なかったですね(笑)単純に難しい専門用語を並べた読みづらい文章ばかりだったので。買い物カゴも設定していましたけど、売上はゼロでした。ところが、たまたま「毛髪110番」というサイトで、もうタイトルは忘れてしまったけど「いいシャンプー」のランキングで1位をもらったんですよ。ここからお客さんが増えるようになってきたんです。軌道にのりはじめたのはそこからでしょうか。インターネットの凄さがこの時やっとわかりました。ただ、さっきの「毛髪110番」でランキングが2位になってからは注文が減ってきたのです。それで、もっと知ってもらうためにもホームページの制作には本格的に力を入れたほうがいいなと思うようになったのです。集客だけでなく、石けんのこととか、それにまつわること、たとえば無添加のこととかも知ってもらいたいですしね。」
最近、無添加の製品が多いですよね?競合が多いのでは??
冨田「でも、無添加の本当の意味って知ってますか?あれは安全とか云う意味ではないのですよ。今回改良するに当たり、そこのところの表現にも気をつけたのですが、あれは、添加していませんと言っているだけなんです。無添加といってますが、だいたいの無添加製品というのは、かつて厚生労働省が指定していた108種類(化粧品等に使用する際に記載が義務付けられていた)を添加していませんよという意味にすぎず定義があいまいなんです。」
そうなんですか。
冨田「ええ。ですから本当に安全な無添加かどうかは根拠がよくわからないのです。香料など、きれいに見せるためのものが入ってるものが多いのです。その点、石けんクラブで取り扱っている商品は、天然素材使用で本当に余計なものが入ってないのです。」
楽天ショップでの集客を図るためには…。 -「伝統製法」「無添加」の本当の意味を広く知ってもらう-
今回、ちらし屋にご依頼されたのはどういったことでしょうか?
冨田「ちらし屋さんとは長いお付き合いで、約5年ほどのお付き合いになるでしょうか。たびたびサイトの改良や販促展開の方法などについて相談に乗ってもらっていたのですが、今回お願いしたのは、以前から始めていた楽天のショッピングサイトの改良です。」
具体的には、どういったことを改良したのでしょうか?
冨田「今回、楽天ショップのサイトをテコ入れするにあたり、商品ページ全てをテコ入れするのは大変との思いから、商品を限定して対策をしていこうと決定しました。
それが、マルセイユ石鹸ビッグバーの商品ページです。
写真はもちろんですが、商品の差別化をはかって「伝統製法」や「無添加」をアピールしました。このオリーブ石けんは、伝統製法に則って釜でつくっているのです。このマルセイユ石鹸も、製造→販売されるにあたり、きれいにしたり香料をつけたり、また防腐剤を加えるなど、同じ商品名でも、その大きさ・保存方法により、いわゆる添加物の商品になっているものもあるのです。本来の「無添加」では無くなってしまうのです。
当店では、その中でも、2.5kgもあるビッグバーと呼ばれる無添加伝統製法で作ったものだけをお届けしているのですが、これが今まではユーザーにうまく伝わっていなかった。そこで、そういったポイントをうまくお伝えし、正真正銘の無添加製品であることを知ってもらうことができました。」
効果のほうはいかがでしょうか。
冨田「おかげさまで安定したご注文をいただくようになりました。月7~10本程度の販売でしたが、商品ページを改良→メール配信後は、20本以上の販売と効果があったように思います。写真がきれいになっただけでなく、商品の特長が以前よりもよくわかるようになって、相乗効果が出ているのかもしれません。ユーザーの方々に好印象と説得力が与えることができたのではないでしょうか。また商品の説明だけではなく、当店・私自身のモットーや経歴を少し説明し、より安心してもらえる工夫をちらし屋さんと一緒に検討しました。」
overture(PPC広告)を始めたおかげで、楽天内だけでなく、ヤフーからの検索もヒットするようになったと伺っていますが。
冨田「はい。以前は、楽天内からのお客様ばかりが目立ちましたが、ヤフーからの来店割合も増え、オリーブ石けんは、特に評価していただいてます。同じように他の商品も評価してもらえるようにしたいですね。健康志向の強いユーザーが増えていますから、本当の意味での無添加のよさを知ってもらえるチャンスですね。1つずつ商品ページを見直していく予定です。」
今後の展開 -モバイルでも無添加の石けんの良さを知ってもらえたら。-
ホームページを使って今後どのような方針を考えていらっしゃいますか?
冨田「もちろん、モバイルの分野でも無添加の石けんの良さを見直してもらえたらなあと思っているのです。といっても、大きな課題がありまして。今、モバイルサイトを利用しているのは比較的若い世代の方だと思うのです。そもそも若い方々というのは、例えば私どもが扱っているシャンプーの原材料である「ふのり」というものをご存じない。だからその良さも当然知らないわけです大方は海藻であることも知らないのではないかと思います。」
たしかに私も含めて若い世代は知らないと思います。
冨田「そうでしょうね。ふのりは食用はもちろん、接着剤として多く使われていましたし、江戸時代には洗髪や化粧品にも使われていました。付着がいいからです。日本では天然の素材を上手に幅広く使って生活していました。それは実用的なだけでなく安全でもあったわけです。そういった長所をモバイルサイトを通じて、若い世代に広く知ってもらうためにも、充実したモバイルサイトを作らなければなりません。ふのりに限らず、当店の商品で使っている素材の何がどう良いのかを知ってもらう努力をしなければいけないなと思っています。と同時に、やはりユーザーの皆様には安全に使っていただきたいですから、現在世に出回っている商品の何が問題なのかも知ってもらう努力もしなければなりません。そこが今後の課題ですね。」
セット商品の販売も考えておられるとか。
冨田「はい。しかし、いざセット商品を作るとなると、どの商品どの商品をセットにしたらいいかを考えると難しいですね。石けんでもシャンプーでも洗剤でも、一度使ってもらえれば、違いが分かって頂けるという自信はあります。少しでもお客様に良い物をお得に提供したいですし、といって過剰になってもいけませんし。悩ましいところです。ただ、こういうことを考えてみるのは、非常に楽しいことでもあります。」
うれしい悩みでもあるわけですね。
冨田「まあ、そういうことになりますね。またちらし屋さんに無理をお願いするかもしれません(笑)」