2007年08月01日

2006年岐阜県IT推進化先進企業 知事表彰受賞
岐阜県No.1ネットショップのカリスマ店長
株式会社文化社 代表取締役社長 近藤 浩史様

ご自身でネットショップの企画、運営を手がけ、インターネットビジネス日曜塾の塾長もされる近藤社長に、ネットショップをはじめたきっかけ、成功の秘密についてじっくりお話しいただきました。
今さらですが(笑)まず御社の業務内容について教えて下さい。
近藤社長(以下敬称省略)「看板の製造、販売です。スクリーン印刷、インクジェット出力、カッティングシートという3つの手法で看板を作っています。元々は看板屋さんが同じ看板をたくさん作る時のスクリーン印刷の下請けをやっていましたが、20年くらい前に 下請けから脱出するために、エンドユーザーと直接取引ができる仕事をしようと思って、まずは不動産業界向けの看板の販売を始めました。」
よくアパートの前に“入居者募集”なんて貼ってあるやつですね。なぜまた不動産だったんですか?
あれは不動産屋さんが、自分でフェンスに取り付けるから取付工事がいらない。それならうちでもできると思って、不動産屋さんにDMを出したのが看板の通販の始まりだね。そこから名前と連絡先だけ入れて売る規格化看板を始めた。これは僕が日本で初めてのはず(笑) 。そしたら、始めてすぐに同業者から苦情が来た。でもそれは脅威を感じている証拠だから、これはいけるぞ。と思って、その後、塾やペットショップ向けの業界を絞った規格品を増やしていきました。お客様に聞き取り調査をして“夏期講習受付中”とかのうちのオリジナルのぼりを作りました。今でも年1000本くらい売れてます。
こうやって直販を増やしていったんですね。アイデア勝ちですね。
ではネットショップを始めたのはいつ頃でしたっけ?
21世紀はインターネットの時代だ、ということで2001年1月です。発注量が増えれば増えるほど単価が安くなる商品のためショッピングモールの商品カゴのシステムが使えず、「www.kanbanshop.com」のドメインをとって知人にオリジナルのサイトを作ってもらったんです。
その結果はどうでしたか?
年商300万でした。ただしカタログ通販のお客さまがそのままネットに移っただけなので、経費だけかかって新規開拓ゼロ(笑)。投資を含めたら大赤字。ネットからの集客の方法もわからなかったし、深入りする気もなかったんですよ。
そんな時に楽天から資料を取り寄せたら、楽天の営業の電話がかかってきたんです。でもこっちも売れるとは思ってないから(笑)“カタログの表紙に楽天のロゴを載せるのOKならいいよ。”という話で、(その当時)月5万ならカタログの信頼度をアップするための広告費と思えばいいや、くらいの気持ちで始めたんだよ。でもさすがに不動産とペットショップと塾向けの商品だけだと90%以上のお客さんが逃げちゃうから(笑)、楽天市場では商品数を増やしました。
差別化を行うと共に、不動産屋の板看板から、看板を取り付ける器具、のぼり、と商品を少しずつ広げて看板というものに関わる商品ラインナップをどんどん広げていく戦略をとったわけですね。
今考えればね。その時は楽天市場でオープンするのに商品数が少ないとかっこ悪いから増やそうと(笑)。そして、オープンしたのが2002年5月だけど、4月末に500個の商品を一週間徹夜して登録して、大変だったけどすごく勉強になったよ。あの時からネットって面白いなって思い始めて、しょっちゅう東京に行ってHPの作り方から写真の撮り方まで勉強しました。 その後ヤフーオークション、ビッダーズ、ヤフーショッピングも始めて、2003年11月にオーバーチュア広告を出しました。そうやって、2004年5月に楽天のサービス部門でこの部門のトップ10の平均売り上げの70万を大きく上回る、170万/月を売り上げて月間MVPを取りました。ワインの部門のトップ10の平均売り上げは3500万だけど、サービス部門は誰も狙わない僻地だから取れたと思う。そして、秋にもまたMVPを取ったんだけど、オーバーチュアの広告費が月40万とかになって、なんだかなあと思ってみんなが始める前にやめちゃった(笑)。
今はどんな風にネットショップを運営されていますか?
2004年からは総合的な品揃えの看板ショップの他に、のぼり専門店・不動産向け専門店・駐車場看板専門店・イーゼル専門店と多店舗展開し、専門店化によるお客様の安心感獲得と、SEO効果を狙ってます。実際Yahoo! やGoogleでも検索で上位を取っています。御社にとってネット販売の位置付けは何ですか?
販促の一環ですね。看板は一回買うとしばらく壊れないので、新規開拓しないと売り上げがあがらないんです。
ネットは全国にエリアを広げる手段の一つなんですね。では現在の御社の売り上げ3億6千万のうち通販とネットの販売比率はどれくらいですか。
通販:ネット=8:2です。それ以外にネットや通販からつながった大口顧客がいます。例えば、支店から発注があったら、私が訪問して本店を紹介してもらうといったアナログ手法をとります。担当者の名前が分かっているならアポなしでも8割会ってくれますね。
始めはネットの小さな取引でも、担当者の名前さえわかれば、その情報を営業ツールとして有効活用できるというところに大きな価値があると思います。普通は門前払いですから。
初めはメール一本でも、あとはアナログ的に人間関係ができれば信頼と実績でパイプができていくんですね。
はい、大事なのはアナログですね。ネットだけで完結しようとしてはダメですよ。
今度はどんなネット戦略を考えていらっしゃるんですか?
販売するチャンネルを増やすために、より細分化した店舗を作ろうと思っています。例えば塾向け看板専門店とか紅白幕専門ショップとか。検索してタイトルに出てこないくらいのニッチな市場を狙うわけです。これも差別化戦略です。
社長は2007年6月に“日曜塾”というインターネットビジネス教室を初められましたが、これはまたどうしてですか。
3年前に人に誘われてブログを始めた頃に、『ぎふてぃ』というパソコンやネットの勉強会を始めたんです。で、その勉強会の参加者でずっと来ている熱心な人はネットで商売をしている人だったから、こういう人を対象にして勉強会を発展させた塾またはセミナーができないかと思ってね。
それに、会社で僕が社員に教えて知識がついていくのを見て、同じようにネットショップを志す人に勉強してもらえたら、と思ったんですよ。
また、こういうことを通じて岐阜周辺のネット関係の人たちとアナログで交流するコミュニティを作りたいと思っています。
これからネットショップを始める企業さんにメッセージをお願いします。
「本気かどうか」 これに尽きます。楽天では1店舗あたりの平均売り上げが月250万と言っているけれど、実際は格差が激しい。開店から3年間生き残れるショップは5~10%と言われています。 ネットショップだけで成功するのは非常に困難です。実店舗を持っていて、広告手段の一つというスタンスならまだ成長できるとは思いますが。
成功するには社長自らが先頭に立つ、または担当者に全ての権限を与えるくらいでないとダメです。ネット通販は手間隙かかるし面倒なことが多いから、それを事業にする覚悟があるかどうか。片手間でやろう、とりあえず始めよう、という気持ちでは成功しません。業者に依頼するにも社長に知識がないと的確な発注もできませんから。 大切なのは、ネット販売を会社の戦略としてどこに位置付けるかをはっきりさせることだと思います。
あと、これからくるのは“モバイル”です。特に若い世代向けには間違いなく必須アイテムでしょう。
御社が厳しいネットショップの世界で成功したのは“他社と差別化するアイデア”と“日々勉強し手間を惜しまない努力”があったからなんですね。また、インターネットとは言え一番大切なのはアナログ。最終的にアナログが成功の鍵になるということがよく分かりました。本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。

ネットショップのエキスパート、近藤社長自ら講師を務める「稼ぐためのインターネットビジネス実践塾」です。
ネットショップの運営をお考えの方はぜひお問い合わせを!
TEL:058-247-6070
関連リンク下記のページもご参考ください。
2007年11月01日
2007年10月01日
2007年09月01日
2007年08月01日
2007年06月01日